・・・・・・電気工事士の魅力。
それは、なんといっても、
何でもできるようになる!
もう、コレに尽きますね!
もうすでに電気工事に従事しているなら、
日々の作業をしていてお気づきかとは思いますが、
これから電気工事に従事する方にとっては、とても心強い点だと思います。
ところで、
「なんでもできるようになる!」
とはいっても、いったいどんなことができるようになるのか?
それをこれからお話していきたいと思います。
まず、
電気工事士というのは、たいていの現場で、
「電気屋さん!」
と呼ばれています。
「電器屋さん(家電量販店の店員さんのこと)」とは違いますよ・・・。
そんな電気屋さん。
みなさんは、おそらく。
「家庭の電気のことなら、電気屋さんに頼めばいっかぁ〜」
ぐらいにとらえていることと思います。
「照明がつかない」
「照明がチカチカする」
「電球が切れやすい」
「電子レンジを使うと、ブレーカーが落ちちゃう」
「コンセントを増やしたい」
「照明を増やしたい」
などなど・・・。
たしかに、こういった一般家庭でのトラブルは、
電気屋さんが「チョイチョイ」っと処理してくれます。
まー、この「チョイチョイ」ってだけでも、
かなりいろ〜んなことをやっていたりするんですけどね・・・。
ま、それはここでは置いといて・・・。
そんな
「電気のトラブルの強〜い味方」
的な電気屋さんですが・・・。
事と次第によっちゃあ、
電気屋さんの本領が発揮されます!
たとえば、コレ。

高所作業車(バケット車ともいう)というマシーンです。
電柱などの高い高いところにいきたいときに、このマシーンが出動します。
前後4つのアウトリガー(支え)をだして、車体を安定させ、
運転席上部のバケットがはるか10m先の上空まで
「ギュイーン」
っと、のぼりつめます。
また、ときには、
電気工事士みずから【胴綱】というアイテムを使って、
ヒョイヒョイと電柱にのぼっていったりします。
高所恐怖症の方には、ちょっとキツイかもしれませんけどね・・・。
ちなみに、私も観覧車とかが大の苦手なので、
その気があるんだと思いますが、
コレに乗って作業しているときは不思議と怖くならないんですよね・・・。
◆余談ですが、個人的に思ったことが1つあります◆
どこかのアパートで火事があって、4階に逃げ遅れた人がいたとします。
下の階はすでに火の海。
消防隊はまだ来ていません。
飛び降りるにはちょっと高い・・・。
おまけによく見りゃ、乳飲み子を抱いているようだ・・・。
そんなとき、コレがあれば、逃げ遅れた人を救うことができますよね?
もし、そんな緊急事態に出くわしたとき。
近くに電気屋さんがいたら、協力要請してみてくださいね。
地震による大規模火災でも、消防隊のサポートとして、
おおいに活躍できることでしょう。
忘れもしませんが。
クリスマスの日。
車ごと用水路に落ちた親子がいました。
しかも、我々の目の前で。
で、用水路にハマった車を、
コレに搭載されていたウインチでひっぱり上げることができました。
そんな裏の顔をもつ電気屋さん。
アナタのまわりにも、きっといると思います。
それからコレ。

これはスゴイですよ。
穴掘り建柱車(略して、アナケン)というマシーンで、
電柱を建てるときなどに、出動します。
これも前後4つのアウトリガーをだして車体を安定させます。
クレーンを搭載していて、その先に付いてるでっかいドリル(通称:オーガ)で、
地面に穴を掘ります。
穴が掘れたら、オーガをたたみ(これがうまくたためちゃうんですよ)、
クレーンで電柱などを吊り上げて建てます。
そのほか、街灯を建てたり、高速道路の外灯も建てたりします。
一連の作業は、いつみても素晴らしいですね。
また、
このアナケン。
電柱などを何本か積んで走るわけですが、狭い交差点を曲がるときなんかは、
手前に突き出た電柱と、後ろに突き出た電柱の両方に気を遣わなければならないので、
ちょっと大変です。
そのほか、トラックはもちろんのこと、
ユニック車(トラックの荷台にクレーンがついたヤツ)も扱いますし、
ときには、ユンボだって扱っちゃいます。(ヘタっぴですけどね。)
とまぁ、まずはマシーンに関することをあげてみました。
では、つづいて、
電気屋さんのマルチズム
についていってみましょうか。
電気屋さんは電線(ケーブル)を使って、電気をひっぱります。
あらゆるところをくぐり抜け。
あらゆるケーブルを使って。
あらゆる手法で電気をひっぱります。
ときには、光ケーブルなどの通信用ケーブルだってひっぱります。
たとえそこが、
地中でも。
床下でも。
壁の中でも。
天井裏でも。
屋上でも。
ときには、空中でも。
どんな場所へでも、あらゆる手を使ってケーブルをはわせます。
「え、ひとりで?」
まぁ〜、金車などを使えば、ひとりでできないこともないです。
ただ、複雑に入りくんだトコや、太いケーブルをひっぱるときなんかは、
何人もの電気工事士たちが集ってみんなでひっぱります。
ケーブルをひっぱる人。
ケーブルをおくる人にわかれて。
たいてい、若者が「ひっぱる人」になりますけど・・・。
この光景は、まるで、綱引きです。
ある人はこれを“お祭り”といっていました。
だって、みんなで声をかけあって「そ〜れ!そ〜れ!」
ってひくんですもの。
それでも人手が足りないときは、クレーンなども使います。
穴だってバンバン開けます。
たとえそこに木の柱があっても、ドリルやホルソーで穴をあけます。
鉄でも。
ステンレスでも。
石膏ボードでも。
相手がなんだろうがバンバン開けちゃいます。
たとえそこが分厚いコンクリートの壁であっても、
コンクリートドリルをはじめ、
電気ピックやブレイカーでガンガンはつります。
たとえそこがアスファルトの道路であっても、
エンジンカッターで「ブォンブォン」いいながら切断します。
たとえそこに鉄骨があったとしても、
アセチレンと酸素で切断しますし、スパイク切断機も使います。
丸ノコも使いますし、
セイバーソーも
ジグソーも
サンダーも使って切断しちゃいます。
電源ケーブルが断線したりして、電動工具が使えなくなっても、関係ありません!
だって、電気工事士ですから!
その場で、
予備電線でも持ってきて、「緊急オペ開始!」です。
それから、
板金屋さんのように、ウェルダーで溶接もします。
コア屋さんにもなれば、左官屋さんにもなります。
大工さんにもなれば、ペンキ屋さんにもなります。
重量屋さんにもなりますし、測量屋さんにもなります。
土木屋さんにもなれば、配管屋さんにもなります。
嘘じゃないですよ。
ほんとに、いろんな業者さんに変身します!
ですから、
女の子とバーべキューにいったときなんか、
バーベキューの「バ」の字なんか全然知らなくても、
だいたいのことができちゃったりします。
「なんか、○○君って・・・」
「なんでもできちゃうんだね
」
ってなカンジになります。
それから、
前にも述べましたが、電柱も登ります。
柱上安全帯(胴綱)を使えば、
どこにでもぶら下がって作業することができちゃいます。
まるで、スパイダーマンのように。。。
もし、万が一その綱が切れちゃっても、大丈夫!
補助帯というのもありますから、
それを別なトコに付けておけば保険になります!
そうそう。
名前は忘れちゃいましたが、
ある器具を使えば、鉄塔から鉄塔までの架空電線を、
まるで忍者のようにつたっていくこともできます。
最後に、
★電気工事士として、心温まる瞬間★
というのを語らさせていただきたいと思います。
電気屋さんというのは、もっぱら電源をひくのが仕事ですから、
モーターなどの電動機器が動いたり、
シーケンス回路がうまく動作したときも胸が熱くなりますが・・・。
(シーケンス回路については、専門的な話になってくると思いますので、ここでは控えておきますね)
やはり、
照明がついたとき!
このときが、
イチバン心温まるんじゃないかなぁ・・・と思います。
私がまだ「電気工事士見習い」だったころの話になりますが。。。
得意先のお店から「電気がつかない!どうしよう!」
と連絡があったんです。
先輩といっしょに現場について、原因を探しました。
私はまだ、「見習い」ですから、なんのこっちゃわかりませんが、
とにかく、先輩に言われるがまま動きます。
原因が見つからない。
まわりは、どんどん暗くなっていきます。
別の先輩たちも応援にかけつけてくれました。
話によると、どうやら、
「明日の朝までに、照明がつかないとマズイ・・・」とのこと。
あっちでは懐中電灯。
こっちでは投光器をつけながら、必死で原因を探します。
そんな中。
「電気がないと、こんなにも不便なんだなぁ」
と、ふと思いました・・・。
暗いということが、やけに焦りを生みます。
同時に、時間というのを忘れさせます。
そして、ついに・・・。
「パッ」っと、明かりがつきました。
原因は、過電流かなんかで、
「ジョイント部分が焼け焦げてたため」
だったようです。
でも、
そんときの私は、原因がどうこうよりも、
それまでの闇から一変して
明るい世界がひろがった
ということに、ものすごく衝撃をうけていました。
明かりってすばらしいです。
電飾をまとったイルミネーションも綺麗ですしね。
繁華街のネオンも綺麗です。

摩天楼の光景なんか、
星をちりばめたかのようです。
ディズニーランドのエレクトリカルパレード。

神戸のルミナリエ。
私の出身地。
仙台光のページェント。
「すばらしい」という言葉ではとても足りないような気がします。
私は、昔から夜景というのが大好きです。
最近はゆっくり時間がとれてませんが、あれはとても癒されます。
「ロマンチストでしょ
」
と主張するわけじゃありませんが、
私以外にも、興味のある人はたくさんいると思います。
電気というのは、目に見えません。
でも、電球というものがあるから、
日常的にその存在を確認することができます。(エジソン様々ですね)
そして、
その力は絶大で、
ときには光となり、音となり、感動を生みだします。
ぜひ、
その手で、この目に見えない物質をコントロールしてみてください。
機械がすきな人も、電気がわかると、より機械がおもしろくなりますよ。